髪のダメージ原因にあわせたヘアケアのすすめ
2021.7.29
シャンプーソムリエの高濱です。
多くの皆さんが手にしたいと思う「綺麗な髪」や「健康的な髪」。
そんな美髪を目指す方が気になってくるのが髪のダメージだと思います。しかし、ご自身の現状の髪のダメージは何が主な原因なのかを知った上で、それに合ったヘアケアをされている方は案外少ないかもしれません。
原因にあったヘアケアをすることが美髪を手にする最善策。
今回は髪のダメージにおける主な4つの原因と、それに合った簡単な対策方法をお伝えします。
髪のダメージ原因その① 環境的ダメージ
紫外線によるダメージ
夏場だけでなく1年中絶えず浴びている紫外線。お肌同様、頭皮や髪も紫外線の影響を受けており、紫外線を浴びることで、髪のキューティクルが剥がれて艶がなくなり、パサつきや切れ毛、抜け毛、カラーの褪色などの原因につながります。
外気の乾燥と暖房などによるダメージ
特に、冬場に多いダメージがの原因として挙げられるのは、外気の乾燥と室内での暖房による乾燥。髪のダメージだけでなく頭皮の乾燥も起こし、ふけ・かゆみなどの頭皮トラブルにもつながり、綺麗な髪が産まれにくい状態になってしまいます。
紫外線や外気の乾燥によるダメージを防ぐためには
髪の毛用のUVスプレーの使用や、髪・頭皮の乾燥を防ぐためにコンディションにあったシャンプーの使用をお勧めします。
髪のダメージ原因その② 物理的ダメージ
髪のダメージには「摩擦と熱」が大きく関係
髪の毛は濡れている時が一番デリケートです。
シャンプー後のタオルドライで擦り合わせるように拭くことで起こる「摩擦」や、ドライヤーを使う際、吹き出し口が髪に近過ぎたり、急いでいて生乾きの状態でヘアアイロンを使ったりした際の「過度な熱」。
実は、これが髪の毛のタンパク質を硬くしてしまったり、キューティクルを傷つけてしまい、パサついた硬い感じのするダメージヘアの原因になります。
摩擦によるダメージの対策とは
髪を乾かす時はタオルで押し当てるように水分を取り、ドライヤーは髪に近づけ過ぎずに頭皮から乾かすようなイメージで行ってください。そしてアイロンを使ってセットをする際は髪が完全に乾いた状態で使用し、保護オイルなどを合わせて使いましょう。
ブラッシングの際の「摩擦」にも気をつけて
髪の毛が絡まったまま無理に櫛を通そうとしていませんか?力ずくで櫛を通そうとしたり必要以上にブラッシングをすることは、本来髪を外部の刺激から守るキューティクルを傷つけてしまい、髪のダメージが進行してしまいます。
ブラッシングの際は初めに手ぐしで髪に指を通し、適度な力でのブラッシングを行ってください。
髪のダメージ原因その③ 化学的ダメージ
ホームカラーとサロン施術
ファッションカラーや白髪染め、ブリーチなど誰でも手軽に染めることのできるホームカラー。しかし、繰り返し使うことで、枝毛・切れ毛、パサついて艶のない髪になるだけでなく、カラーの褪色を早めたりパーマがかかりづらい髪になってしまいます。
サロンであればお越しいただいた時の髪のコンディションにあった施術をするだけでなく、自宅へ帰ってのカラーの色持ちや、次回来店時のパーマやカラーの施術の事まで考えたカラーリングが行われています。
また、カラーをすることで発生する悪玉活性酸素(白毛を増やしたり頭皮ダメージの原因)を取り除くアフターケアも行っているサロンもあります。
ホームカラーを繰り返しされている方は、ダメージが気になる現状のコンディションはなかなか回復しづらいばかりか、かえってダメージを進行させたり、白毛を増やす原因になるので、ホームカラーの使用は極力控えるたほうがいいでしょう。
ダメージヘアは理美容師の知識不足によっても起こり得る
もう一つは、担当している理美容師の勉強不足などが原因で起こるダメージです。
特にパーマやカラーを行う際に、本来であればお客様の髪のコンディションを見極めるために適切な毛髪診断が必要になるのですが、診断を行わなかったり、知識不足のままパーマやカラーの施術を行ってしまうと、結果的に、お客様の髪のコンディションを施術前よりも悪くさせてしまうことがあります。
こういった事を防ぐためには、しっかりと勉強している理美容師さんに施術してもらう事をお勧めします。
勉強している理美容師さんは、お店のブログやインスタ、Facebookなど各種SNSで情報発信していることが多いので、参考にしていただけたらと思います。
生理的ダメージ
偏った食生活や過度なダイエット
加齢による髪質の変化や、髪の毛が細くなってきたりツヤがなくなった・抜け毛が多くなったなどのダメージヘアに関するお悩みは、健康的な髪の材料となる栄養が不足しているかもしれません。
美髪作りに必要な栄養素
健康的な髪の毛を作るためには「タンパク質・ビタミン・ミネラル」が必要です。糖質過多な食生活や過度なダイエットをしていると、どうしてもその必要栄養素が不足してしまいがち。特にタンパク質は、髪の毛だけでなく女性ホルモン(エストロゲン)を作る上でも必須となります。
美髪作りに必要なホルモン
エストロゲンは髪だけではなく、肌の新陳代謝にも大きく関わっているため、不足してしまうと、年齢と共に新陳代謝が悪くなるだけではなく、紫外線やカラーリングの際に発生する悪玉活性酸素による日々の蓄積ダメージの影響も受け、回復しづらくなります。その結果、初めからダメージを受けていたかのような弱々しい髪の毛しか生み出せなくなってしまうのです。
そのようにならないためにも、日頃からタンパク質を積極的に摂ったバランスの良い食事を心がけ、場合によってはサプリメントなども活用することをおすすめします。
ダメージヘアを克服し美髪を維持するために
皆さん誰でも、いつも綺麗な髪でヘアスタイルを楽しむために、日々ヘアケアをされていると思います。そのヘアケアの効果をより高めるためにも、ダメージの原因や状況にあったヘアケアをしていただきたいです。いつも担当している理美容師さんに相談してみるのも良いですね。