ヘアデザインをベストに保つシャンプーの選び方とは
2021.6.17
シャンプーソムリエアカデミー講師の杉本です。
美容室でスタイリングしてもらった時はよかったのに、自宅に帰ってから自分でやろうとすると何故かなかなか再現できない、ということはありませんか?
それって、もしかしたら、原因はシャンプーにあるかもしれません。
サロンクオリティーを自宅でも再現できるように、今回は、前回担当の早川氏も少し触れておりました、ヘアデザインとシャンプーの関係についてもう少し掘り下げてみたいと思います。
商品の本質は裏ラベルにあり!
パッケージに気を取られてしまいがちなシャンプーチョイス。
確かに、いざシャンプーを選ぶとき、ついついボトルの可愛いらしさやキャッチフレーズに目がいってしまいますよね。でも、それってちょっと勿体無い選択なのです。
シャンプー購入の上級者が見ているポイントとは
実は、裏ラベルの成分表示にその商品の本質が書かれています。とは言っても、文章で書かれている訳ではないので、成分から読み取るというのが正しいかもしれません。
成分表示は多い順に書かれている!
裏ラベルの成分表示は、その商品を構成する成分の多い順に記載することが薬機法という法律に基づいて決められています。
シャンプーのほとんどは、『水』が最初に書かれているのですが、実は2番目の成分からがシャンプーの特徴を左右すると言っても過言ではありません。
稀に、洗浄成分以外が2番目に記載されるという事がありますが、大体はメインの洗浄成分が水の次に記載されます。2番目から4番目くらいの成分を読み取れれば、『自分が欲しい!』っていうシャンプーに出会える近道になりますよ。
キャッチフレーズに惑わされるな!
あなたは『さらさら派』と『しっとり派』のどちらがお好みですか?
一言にシャンプーと言っても個々に商品の特徴は様々で、シンプルな成分構成で出来ているものから数十種類の成分構成のモノまで多種多様。
例えば、風になびくイメージで「さらさらタイプ」を買ったら実際の仕上がりはギシギシだったとか、その逆で「しっとりタイプ」を買ったら実際の仕上がりはべっとりギラギラになったとか、そんな経験はありませんか?
実際にシャンプーの種類を大きく2つに分けると、下記の2種類が一般的です。
- さらさらタイプ=洗浄力強め
- しっとりタイプ=油脂分多め
ちなみに、ダメージ毛の方が「さらさらタイプ」を選ぶと洗浄力が強すぎて更にダメージが進行してしまうので要注意です。
ノンシリコンタイプが主流の昨今、シリコンに変わって多く配合されているグリセリンやオイル系といった油分。これらが多いシャンプーはベタつきの原因にもなるということを覚えておくと良いかもしれません。
ダメージケアとヘアデザインの両立を!
最近では当たり前になったブリーチを伴うカラー。
せっかく思い通りのカラーを入れたのなら、できる限りその色味を保たせたいですよね。
実際にシャンプーラベルの成分表示に記載されている成分について、お悩み別で解説していきましょう。
ダメージケアをしながら褪色も防ぎたい
ダメージケアをしながら褪色も防ぐ、そんな都合の良いシャンプーってあるの? とお困りの方には、アミノ酸系・PPT系といわれるシャンプーがおすすめ。
ダメージケアとヘアデザインの両立が叶います。
ダメージケアより色保ちを重視したい
ダメージがそれ程気にならない方はベタイン系もおすすめです。
『〇〇〇ベタイン』と表示されているので、色保ちが悪いという方はチェックしてみて下さい。
パーマデザインを活かしたい
パーマデザインを活かしたい方はグリセリン多めのシャンプーはNG。
パーマがとれやすい、カールやウェーブがダレるという現象は油分多めシャンプーが原因になっていることも。
それでも納得いかない場合は……
ドラックストアで売られているシャンプーは価格が魅力的ですよね。しかし、いまいち納得いかないという場合は、担当美容師に相談することをおすすめします。
あなたにとってベストなシャンプーが見つかりますように。
シャンプーソムリエアカデミー認定講師
杉本 忠志
(株)B-Good planning 代表
BLUE hair オーナースタイリスト