薄毛は自分のお手入れのせいかもしれない!?
2021.4.28
はじめまして。シャンプーソムリエ講師の成田雄孝です。
美容室を経営し、サロンにも立って仕事をしております。
日々、サロンでお客様の髪と頭皮を見て触り、ヒアリングしていて気付いたことを書いていきたいと思いますので皆様のお役に立てれば幸いです。
今回は「薄毛」と「ホームケア」についてご紹介します。
薄毛対策には「すすぎ」がとっても大事
以前、他の講師も書いていましたが、すすぎはとっても大事です。例え、ちゃんとシャンプーをしてキレイに汚れを落とせていても、シャンプーをしっかりとすすげていなければ、そのシャンプーが汚れとなってしまいます。
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残ったシャンプーは雑菌の餌になってしまったり毛穴が詰まったりと薄毛の可能性を上げてしまいます。そうならないためにも、頭皮環境をキレイに保つことはとっても大事。
自分はしっかりすすいでいるから大丈夫!と思っているあなた……泡が消えてもシャンプーは落とせていませんよ!
シャンプー剤の主成分である界面活性剤(洗浄成分)は脂になじみやすく、髪と頭皮にある脂にもなじんで吸着しているため、指の腹を使いしっかりと落としてあげなければ落ちません。爪はもちろん立てないでください。
ちなみに昔、スーパー銭湯にハマっていたことがあり、よく通っていたのですが、隣で頭を洗っている方がしっかり洗えていると思えたことは1度もありません!下手したら、洗面器に貯めたお湯でザッパーンと流して終わりだったり……。
しっかりすすげているか、もう一度見直していただきたいです。
シャワーの温度は高くしない
熱いシャワーはスッキリしますよね?
でも、自分の保湿に必要な皮脂までスッキリ流しているかもしれません。乾燥は大敵。肌質によって変わりますが、大きく2つの問題点があります。
1つ目は、頭皮の乾燥。乾燥したままの頭皮はバリア機能が低下しており、頭皮に悪影響をもたらす紫外線や熱などの影響を強く受けてしまいます。
2つ目は、皮脂の過剰分泌。なくなった皮脂を補うために皮脂が過剰分泌してしまう可能性があります。これにより、毛穴が詰まりやすくなる危険性が出てきてしまうのです。
このようなことを避けるため、シャワーの温度は38℃を目安にしてください。
ドライヤーでちゃんと乾かす
濡れたまま放置していると雑菌が繁殖、血行不良が起こることが予想されます。
雑菌の繁殖は薄毛のみならず、嫌な臭いの原因ともなってしまいます。どちらもなって嬉しい人はいないでしょう。
そして血行不良は言わずもがなです。
薄毛対策商品で必ず言われていることかと思いますが濡れていると冷えるのです。「夏場は暑いから冷えないよ!」と言う方もいらっしゃいますが、多くの方はすぐに冷房の効いた部屋に行ってしまうので意外と真夏も頭皮が冷えていることがあります。
どれだけ短髪だとしても、お風呂上がりは自然乾燥をやめてドライヤー使ってください。なお、ドライヤーは低温ドライヤーがおすすめ。熱すぎると乾燥を引き起こしかねませんからね。
頭皮・髪に優しい温度で乾かしましょう。
朝シャンはなるべくしない
「寝起きで頭がボーッとする」
「寝癖を治したくて」
「寝汗をかいたから」
などなど、朝シャワーを浴びている方は男性に多いかと思いますが、朝にシャンプーをしてしまうと、自前のバリア機能である皮脂膜を落としてしまいます。
さらに、自分の汗と脂で出来る皮脂膜は一度落とすと次に出来上がるまで6時間程度かかると言われています。その皮脂膜がない状態で外へ出ると、頭皮は紫外線の影響を受けやすくなり、頭皮の光老化が進行し、薄毛や白髪の原因となる可能性へと繋がります。
朝どうしてもシャワーを浴びたい場合は、シャンプーや石鹸、ボディソープを使わず38℃のお湯で汗を流すくらいにしましょう。
日中、美容室に行ってシャンプーをされた場合は担当美容師にUVカットスプレーを使ってもらうと良いですね。
まとめ
いかがでしたか?皆さんご自分のお手入れはきちんと出来ていましたか?
使っているシャンプーや育毛剤、遺伝のせいなどにするのではなく自分のケア方法に原因があるかもしれません。
出来ていなかった方は今日からでも遅くはありません。参考にして見直していただければ嬉しいです。
ケア方法を見直して健やかな頭皮環境を目指しましょう。
シャンプーソムリエアカデミー認定講師
成田雄孝
MAISON DE NARITA
サロンマネージャー兼シャンプーソムリエ