頭皮と髪をキレイに保つ3つのコト〜スタイリングが決まらない原因はシャンプー以外にあるかも〜
2021.4.1
毎日行うシャンプー。頭皮や髪をキレイに保ち続けるために知っておきたいコトを、シャンプーソムリエ的視点でお伝えしたいと思います。シャンプー迷子に陥っている方の参考になれば幸いです。
こんにちは。
はじめまして。シャンプーソムリエアカデミー講師の杉本忠志です。
今後、全国に10数名在籍している講師たちが、順番にコラム投稿をします。
髪のこと、頭皮のこと、シャンプーのこと、ヘアケアに纏わる食事や健康との関係など、様々な情報を実体験を基にわかりやすくお伝え出来ればと思っているので、よろしくお願いします。
まず初回は、シャンプーのお話ではなく、スタイリングが決まらない原因のひとつとして考えられる、「すすぎ」についてお伝えしたいと思います。
すすぐお湯の温度38度がベスト
肌を守ってくれる皮脂膜と同じように、髪にも脂の膜があります。実はこの脂の膜は高温に非常に弱いのです。すすぎのお湯の温度は40℃以下がベター。出来れば38℃くらいがベストです。
えっ、38℃・・・。
ちょっと温度が低くない?
って思われがちですが、肌や髪を守ってくれている脂の膜は、40℃以上でお湯と一緒に流されてしまいます。
熱いお風呂に入った後や、熱いお湯で洗顔した後にお肌が突っ張ったり、カサカサするのは、もしかしたら脂の膜が流されてしまって、保湿できなくなっているからかも。
髪もお肌も、必要な脂分を無くしてしまわないように適度な温度で洗うことを心掛けたいものです。
シャンプー前のすすぎは3分が目安
お化粧の仕方はレッスンを受けた方もいらっしゃるかと思いますが、では、シャンプーの仕方ってどうするの?ほとんどの方が自己流でシャンプーを行っているのが現実ではないでしょうか。
シャンプー前のすすぎ(予洗い)は皆さんが思っている以上に重要で、すすぎをしっかり行うことで、髪についたホコリや、水溶性のスタイリング剤などを事前に取り除くことができます。
38℃のお湯で頭皮からしっかりすすぎ、髪にたっぷりの水分を与えることで、少量のシャンプー剤でも豊かな泡が立つようになります。結果的に洗浄力の優しいシャンプーでも汚れを落とすことが可能になるかもしれません。
シャンプー後のすすぎも3分が目安
シャンプー前にしっかり予洗いし、お気に入りのシャンプーでゆっくり優しく頭皮をマッサージするように洗いましょう!
さて、ここで手を抜いてはいけないのが、最後のすすぎ。せっかく頭皮や髪から浮いた油汚れも、すすぎが曖昧では再吸着の原因になります。
また、シャンプーには界面活性剤や保湿剤などの油脂分が多く使われます。
この油脂分が頭皮や髪に残ることで、かゆみ・ベタつき・きしみ・匂いの原因になることも。髪が長い、多いことですすぎ難いと感じた時はシャンプー専用ブラシやトリートメントコームを使うと効果的です。
シャンプー(商品)に拘るのも大事ですが、正しく洗うことも重要です。
正しいシャンプーを心がけて、スタイリングが決まりやすいサラツヤで健康的な髪を手に入れて下さいね。
シャンプーソムリエアカデミー認定講師
杉本 忠志
(株)B-Good planning 代表
BLUE hair オーナー
本記事はシャンプーソムリエアカデミー認定講師の方々よりご寄稿頂いています