セルフケア実践編、最終章は「3」~プロが薦めるセルフケア
2017.12.28
セルフケアのポイントシリーズ最終章は、野口流セルフケアの「2+6+3」の「3」について。触れてわかるお肌の状態と、それをどのように良い状態に改善するかについて見ていきましょう。注目するのはお肌のしっとり感とハリとコリ。今回は触れた時に感じる、その具体的なポイントと対処法をお伝えしていきます。
相対湿度が最も低くなる1,2月、乾燥の冬は「お肌」という生体防御の最前線の役割を担う臓器にとって、試練の時でもあります。
そしてなんといっても必要なものは、水分であり保湿。潤いと艶のある肌は、健康と美容に欠かせません。
こんにちは。野口花琉実です。
セルフケア(≒パーソナルケア)のポイントシリーズの今回は3回目。初回では、セルフケアを行う上で必要不可欠な心構えと効果的なポイント「2+6+3」をお伝えしました。
さて、まずは初回のおさらいです。
セルフケアを行う上で必要不可欠な心構えと効果的なポイント「2+6+3」の2は、
- 鏡で見る
- 手で触れる
「2+6+3」の6は、見るポイント、
- 顔色
- むくみ
- しわ(色々な表情をしてみてください)
- 目の大きさ
- 口角の下がり具合
- 吹き出物や毛穴の具合
でした。
そして「2+6+3」の3は、触れた時の感じるポイントは以下の通り。
- しっとり感
- ハリ
- コリ
さらに、『見る』ことについての具体的なポイントと対処方をお伝えし1回目は終了しました。
さて、シリーズ2回目である前回は、見るポイントの6について、見る視点と、見た後おこなうセルフケアの方法について、写真入りで解説しました。
さてさて、今回はシリーズ最終章の3。
しっとり感とハリ、コリです。
ではさっそく、触れた時に感じる、その具体的なポイントと対処法をお伝えしましょう。
冬は寒さから血液循環が悪くなり、空気も乾燥しているのに暖房が追い討ちをかける、そんな美容には厳しい季節でもありますから、いつもにも増して、『見て』『触れて』セルフケアを充実させましょう。
今回は、その肝心要、触れるです。
触れてわかるお肌の状態を、どのように良い状態に改善するか。具体的に見てみましょう。
1.「しっとり感」
“あら、乾燥しているかも” と思ったら、化粧水を二度づけ、三度づけします。
その他、乳液、美容液などを使っている方は多めにつけて、クリームでしっかりとフタをします。
そして、夜のお手入れにハーブティーのローションパックを加えます。
マローブルー(ウスベニアオイ)のハーブティーを熱湯で5分。有効成分をしっかり抽出したら、フェイスシートやコットンにたっぷり含ませてパックします。
ゆっくり5分。
この時の重要なポイントは、フェイスシートが乾かないように途中でハーブティーをコットンなどで追加しながら行うこと。
これを怠りフェイスシートが乾き始めると、お顔の水分を吸収していまい、お肌は余計に乾燥してしまいます。
注意しましょう。
2.「ハリ」があるか、「たるんで」ないか
続いて、お肌にハリがあるか、たるんでないか、という確認です。
触れてみて、お肌の力がない感じがしたら、ちょっと気合いを入れてもらうために、優しく軽くパッティングを行います。
額を指先で、軽くトントントントン
頬を四本指でピタピタ ピタピタ
顎を手の甲側でパタパタ パタパタと軽く心地よいぐらいに優しい刺激を与えます。
眠っていた筋肉に刺激を与えて
『ハッ!!』
と目覚めさせます。
3.「コリ」
お顔は思いの外凝っています。たくさんの筋肉が複雑な配置で働いていますので、筋肉の疲労が溜まってしまうとコリに繋がります。
人間は気がつかないうちにさまざまな表情をしていますので、日々疲れが溜まっていく場所なのです。
今回は、とってもシンプルで短時間にできるコリとりの方法をお伝えします。
まず、首のストレッチ
1、口を閉じて真上をむきます。
2、後頭部で指を組んで前に倒します。
3、首の横も左右に倒して伸ばします。
側頭筋をグーにしてゴリゴリとほぐします。
こめかみを中指で3回プッシュします。
(3秒で力を入れていき、3秒で緩めていきます。)
頬骨の下を人差し指で下から持ち上げるように2~3ヵ所強めにプッシュします。
ここはコリがある方は軽く痛みを感じるかもしれませんが、毎日短時間でも行っているうちに改善されてきますので、決して1日でコリを無くそうとやり過ぎないようにしてください。
また、上記の首のストレッチは、ウォーミングアップとしてお手入れの前に必ず行うと全てのお手入れの効果がアップしますので習慣にしましょう。
最後に、セルフケアにとって一番大切なこと
繰り返しになりますが、健康と美容は1日にしてなりません。セルフケアも同じこと。
日々の習慣に落とし込んでこそ、その真価を最大限に発揮し、自分の健康と美容に貢献するのです。
最初は時間がかかっても、毎日実践すれば、少しずつクセになり、やがて習慣として定着します。
そしてなによりも、このセルフケアというパーソナルケアを通して、自分の健康と美容の状態を知ることができ、コントロールすることが出来る。
そこがセルフケアというパーソナルケアの真骨頂といえるでしょう。
全ては健康と美のため。1日ではなりませんが、習慣に落とし込めば、その効果は絶大です。
新しい年は、輝くお肌と前向きな毎日を過ごせるように、心を新たにセルフケアを実践してみてくださいね。
野口花琉実でした!
モデル:藤原ゆみ(植物療法サロン“はるゆみ”セラピスト)