こんにちは。野口 花琉実(はるみ)です。
先月はセルフケアを行う際に、全てに共通する最も重要な3つのポイントをお伝えしました。
今月はいよいよ、お肌の具体的なセルフケアについてです。
お肌はすべての美容の源です。お肌はセンサーでありレシーバーでもあり、貴女の状態をそのまま映す良質な鏡です。
ですから、自分のお肌の状態を良く知ることが出来れば、日々の身体の状態のチェックから、その時々の体調管理まで、必要な方法を知ることすら可能になります。
ところがそれを他人に委ねるとなると、時間とお金が必要になりますよね。たとえば、お姫様でもない限り、毎日プロのエステを受けるなんていうことはできません。
その問題を解決してくれるのが、セルフケアです。
そう考えてみると、日々のセルフケアがいかに重要かということは分かりますよね。
けれども、そこにも問題が生じます。セルフケアは毎日行うことだから、ついルーティン・ワークに陥りやすく、それこそ同じものを同じ時に同じ動作で、無意識でも勝手に手が動いてできてしまうということにもなりかねません。
でも、自然が刻々と変化するように、私達の気分がいつも同じということがないように、お肌の状態も常に一定という訳ではありません。
では、お肌はどのような変化をしているのでしょうか?
実はお肌についても、日本という四季折々の環境変化抜きには語れないものなのです。お肌のセルフケアは、四季の変化と同様に変化させていく。その時々に合ったものや方法に変化させていくのが、最適な季節感を反映したセルフケアの在り方なのです。
こんなに変わる!!四季折々のお肌の変化
【冬】
まず冬は乾燥の季節。空気が乾燥しているばかりではなく、暖房によって室内もひどい乾燥状態。これはお肌に与える影響も大きいです。更に、寒い季節は新陳代謝も衰えるので、肌の修復力も弱まります。
【春】
そして、春の訪れとともにお肌にも変化が起こります。冬の間に衰えた新陳代謝によって、毒素や老廃物も停滞、沈殿しています。それが春に向かって暖かくなるごとに、身体の中で動き始めます。
春は芽吹きの季節。私達の中に溜まった老廃物も動きだし、外に出る前に体の中をめぐるので、春はお肌のトラブルも多い季節になります。
皆さんも経験があるのではないでしょうか。意味不明に吹き出物や痒み、アレルギーっぽい症状が出やすいのも春先です。
【夏】
そして夏が来ると、新陳代謝も活発になり汗もよくかくようになるので、お肌にとっては潤いが保たれる季節です。
しかし、良いことばかりではありません。。紫外線という激しい危険も多い季節です。紫外線対策をしっかり行わないと、取り返しのつかないダメージを負ってしまうことになります。
【秋】
そして、秋。今はまさに秋真っ盛り。初秋は夏の紫外線から受けたダメージを癒す季節であり、晩秋にかけては、活発な新陳代謝を冬の静かな新陳代謝へと移行する季節になります。
さらに、食欲の秋ということで、美味しいものも沢山食べて、少し栄養過多になる季節。意外と吹き出物や乾燥対策の遅れから、トラブルが起きてしまうこともあります。
そんな風に日本の四季の変化によって、お肌もめまぐるしく変化します。この変化を考慮に入れず、対応を考えずに一年中同じお手入れの方法をおこなえば、時には大切なお肌にとって逆効果となる場合もあるのです。
ですから、季節ごとに季節にあわせた物と方法をチョイスしポイントを絞って、しっかりケアしていくことが大切です。
「晩秋の肌のセルフケア」~まずは身体の中から~
さて、それでは具体的なお肌のセルフケアについて見ていきましょう。
まずは、今の季節「秋」のケアについてです。
秋と言っても、もう晩秋から冬になりつつある季節。9月のうちに夏のダメージをしっかり抜いておけば、湿度が安定した10月は比較的お肌も良い状態を保てます。その安定した状態に胡坐をかいているうちに、そろそろ変化が見え始めてきます。
11月に入り寒さが増すごとに、新陳代謝は急激にゆっくりになります。そして美味しいものがたくさんある実りの秋は、ついついお食事も間食も進んでしまいます。
代謝がゆるやかになった分、それらすべてを消費しきれずに蓄えの方に回るとともに、お肌には吹き出物として出てきます。
万が一、吹き出物が出現してしまったら、外からのケアではなくて、食事の内容を見直し、お肌を整える必要がありますね。
秋の深まりとともに美味しいものを沢山いただくのではなく、しっかり厳選して、上質なものを少しずついただくようにしましょう。そうすれば、栄養過多になるのを防げます。
「晩秋の肌のセルフケア」~次に、ハーブで解毒!~
次に、植物療法として、お肌に影響のあるケアをお伝えしましょう。
植物療法とはハーブを使ったケアです。この時期に積極的に摂りたいハーブは、マルベリーとダンディライオン。
まず、マルベリー(桑)は、糖分の吸収を阻害し腸内の善玉菌を増やしてくれます。食べ過ぎの季節には最適な効能を持つハーブです。
次にダンディライオン(たんぽぽ)は、肝臓の働きを強化し、便通を良くします。解毒器官である肝臓の調整をおこない、腸の解毒を助けます。
簡単に取り入れるには、ハーブティーが良いでしょう。
お好みのハーブを加えて、ティーポットなどで3分~5分ぐらいじっくりと置いて、有効成分を抽出します。
ここでのポイントはぐらぐらと沸騰したお湯を使うことと、必ずフタをすること。ハーブの有効成分をしっかりと抽出し、それを逃がさないためです。
一日3杯ぐらい、時間を空けて飲むことで、有効成分をしっかり取り入れられます。
マルベリーは食前か、せめて食事中に飲むことで、より糖分の吸収を阻害してくれます。食後に飲んで、「無かったことにして~!」という訳にはいきませんよ。
「晩秋の肌のセルフケア」~さあ!お肌へ~
さて、11月も後半になってきて、そろそろ乾燥が気になり始めます。
とはいえ、本格的にカラカラ、がさがさになるのは、もう少し寒くなってから…。その前にお肌にとって必要なことは、徹底的な保湿です。乾燥してから保湿するのでは遅すぎ。乾燥しないようにケアすることが大切です。
また、そろそろ美容液やクリームは冬用のものに切り替えていきましょう。ボディーのケアも大切になってきます。ボディーローションやボティーミルクなど、軽めの物をお風呂上りに塗るようにして乾燥を防ぎ潤いを保ちます。
今まさにこの時期から始めておかないと、真冬にカサカサの粉を吹く女になってしまいますよ!
私は普段からハーブやアロマを使ったお肌のセルフケアを習慣にしているのですが、この時期の門外不出、とっておきのレシピを伝授しましょう。
ローズウォーター85mlに植物グリセリン5mlと、マカデミアナッツオイルを10ml混ぜ、これにお好みの精油を5~10滴加えて作ったローションです。
特にこの時期におすすめなのは、木から採れる精油です。サイプレスやヒノキなどが良いでしょう。
これをお風呂上りに全身に塗り保湿します。本当にササッと塗るだけですから1分ぐらいしかかかりません。このひと手間を惜しまないようにすることで、しっとり美しいお肌が保てるのです。
ちなみに、このレシピが全てではありません。レシピは、それこそ気候や体調、気分の変化に合わせて刻々と変えるものなのです。
日々の習慣だけで美しく変われる!!
最初にも書きました。日々のセルフケアが明日の美しく健康なお肌を作ります。
身体は食べたもので作られていますので、中からのセルフケアと外からのセルフケアの両方を意識して行うことも大切です。季節にあったケアの方法を、ほんの少しの習慣を変えることで、悩みのない真冬への準備をしていきましょう。
そして、セルフケアを行う際に最大限の効果を発揮する最も重要なポイント3つは先月書きました。
↓前回のコラムはこちら
https://www.beauty-concier.com/articles/eNnO3
来月はもう冬の只中ですね。来月はとっておきの冬のセルフケアをご紹介します。
また、徐々にセルフマッサージの最適な方法などにも、折に触れてご紹介したいと思います。
サロンを運営しています。ぜひ、お越しください。
▼自由が丘 植物療法サロン はるゆみ| ビューティーコンシェル
https://www.beauty-concier.com/guide/salon/salonharuyumi/