沖縄の伝統ハーブ・月桃(月桃)って知っていますか?
2016.9.28
今日は”月桃”についてのお話です。沖縄本島の北部に位置する大宜味村(おおぎみそん) で月桃をつくっている、(株)きあらの山川さんの月桃畑にお邪魔させてもらい、月桃の凄さを教えてもらいました。
こんにちは。リフェットセレクトの上田です。
今日は”月桃”についてのお話です。
私が月桃に初めて会ったのは今から2年ほど前のこと。
沖縄には行っていましたが、そこらじゅうに自生している、野草がまさか月桃だとは思わず、、(沖縄の方と話しても、”月桃?そこらじゅうに生えている雑草のようなもんだよ〜”と言っていました)
ただこの月桃、近年ではその効果が着目され、様々な月桃コスメなるものが出ているのです!
私は沖縄本島の北部に位置する大宜味村(おおぎみそん) で月桃をつくっている、(株)きあらの山川さんの月桃畑に伺い、月桃の凄さを教えてもらいました。
まずは基本情報から
葉が三日月、花が桃の実に似ていることから『月桃』という名がついたと言われるショウガ科のハーブ。亜熱帯地方に分布し、沖縄では琉球時代から愛されている月桃は、もともとコスメではなく、旧暦の行事でムーチー(餅)を包むのに活用されるなど、その防腐効果や抗菌効果の高さから、人々の暮らしの中に根付いていました。
沖縄コスメというと、くちゃ、シークワーサー、アロエなどのイメージですが、ここ数年はその効果の高さが着目され、月桃コスメの人気が高まってきています。
月桃から取れる”和精油”は、懐かしい香りと形容する人も少なくありません。月桃の香りには気持ちを落ち着かせる効果があり、古来からの香りに懐かしさを感じるのかもしれません。
ちなみに現在沖縄に生息している月桃は、主に2種類あります。
シマゲットウ・・・沖縄古来の品種
タイリン・・・シマゲットウと台湾北部原産の月桃を交配させた品種
私の印象ですが、シマゲットウに比べタイリンの方が華やかな印象の香りです。
山川さんのチャレンジ精神が呼び寄せた”月桃”
現在は有機JASの認定畑で月桃を栽培しながら、月桃コスメを作っている山川さんですが、もともとは養豚場を営まれていたそう。
月桃コスメを作ることとなった発端は、当時養豚で出る汚物処理が大変で、エサやりの機械に自ら手を加えて、汚物処理を楽にする機械を開発したこと。(しかもその機械で特許も取得!)その機械を応用して、植物のエキスもとれるのではないかと考え、様々な植物を搾ってたどり着いたのが防腐効果の高い月桃でした。
月桃の純度を損なわないようにとった製法がまたすごいです。
通常お水を沸かし、その蒸気で蒸留水や精油をとるのですが『それでは純度の高い月桃水ができない!』と、沸かすお水を月桃の搾汁液に変えて、蒸留する機械を密閉することで、一切の水が入らない”月桃液”を作り出したのです。
そしてこの月桃液を顔や体、頭とあちこちにつけていたところ、気にしていた髪が濃く&黒くなったそう。
月桃のポテンシャルを身をもって感じた山川さんは、そこから製品開発に取り組み、ここでしか作れない純度100%の月桃液を使った製品を開発してゆきます。
月桃の肌への効果は?
月桃には、お餅を包む時に期待される防腐効果と同じく、皮膚を清潔に保ってくれる効果があるので、ニキビやアトピーといった”炎症”にまつわる肌トラブルに悩む方にオススメです。
また還元作用の高いポリフェノール(赤ワインの30倍のポリフェノール!)や、私たちのうるおい&ハリのもととなるコラーゲンの分解を抑えてくれる効果など、肌の持つ力を高めてくれる成分が豊富に含まれています。
ちなみに月桃コスメなどで主に使われるのは、葉や茎です。一般的に植物の葉は抗酸化力が 非常に強いので、肌にとってはエイジングに立ち向かってくれるという効果があります。
まだまだポテンシャルの感じられる月桃、今後どんなアイテムが作られていくか楽しみですね!