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もうすぐ夏本番! 海に行くなら「環境配慮」の日焼け止めを持っていこう!

2018.6.11

日焼け止めから環境問題を考える!環境配慮の日焼け止めとは?梅雨が明けたら夏本番。今年の夏は海に行きますか?山?高原?どこに行くにしても、必ずついてくるのが紫外線対策です。今回私がお話したいのは日焼け止めと海洋環境について。海洋環境に配慮したエコで安全な日焼け止めを見極めるポイントをお伝えします。ぜひご参考ください。

海に行くとき、あなたはもしかしたらこんな風に日焼け止めを選んでませんか?

  • 普段は使わないけど海に行くときだけ紫外線防御数値の高い製品を買おう
  • 一時的に使うのだから安いので十分
  • スプレータイプやジェル状、ミルクタイプなど、使いやすくて白浮きしないものを買おう

などなど。

こうした選び方をしている場合、大抵は日焼け止めをコンビニや薬局などで購入しているケースがほとんどです。

でも、日焼け止めを選ぶときに単なるSPF/PA数値だけで選ぶのではなく、海のことや身体のことを考えて選ぶことも重要であることを知ってもらいたい。

ハワイ州で日焼け止めに含まれる成分の規制が!海洋環境に影響

つい最近のことです。

米ハワイ州議会が、サンゴ礁への有害性が指摘される成分を含んだ日焼け止めの販売を禁止する法案を可決したのです。

使われる成分に「オキシベンゾン」と「オクチノキサート(日本ではメトキシケイヒ酸エチルヘキシルという成分で書かれています)」が含まれる日焼け止めを、免許を持った医師の処方箋(しょほうせん)無しで販売したり流通させたりすることを禁止するということです。

これが成立すれば、米国では初めて、2021年1月1日から日焼け止め規制が現実のものとなります。

この規制の対象になった成分は「紫外線吸収剤」というもの。

この成分は海洋環境に重大な被害をもたらす原因とされていて、特にサンゴ礁に多大な影響を及ぼしているそうです。

CNNのニュースによれば

「非営利の学術団体によると、紫外線カット成分のオキシベンゾンとオクチノキサートは、ハワイの海洋環境に重大な被害をもたらす原因になっている。こうした化学物質は、海水浴客の遊泳や排水処理場からの排水を通じて海水に流れ込み、若いサンゴに染み込んで、白化現象を引き起こす原因になっていることが、これまでの調査で分かった」

ということです。

実は私は、日焼け止めセミナーを始めた2016年から、これと同じことをずっとセミナーの中で言い続けていました。

それがようやく現実として、規制という形で動き始めたところが出てきたのだと、本当にうれしく思いました。

なぜかというと、日本で日焼け止めを探すと、特に「オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)」が配合されている製品がほとんどなのです。

私のセミナーでは、こうした成分が配合された日焼け止めを実際に受講者の方々に見ていただくのですが、先日も日焼け止めサンプルを購入しにコンビニに行ったら、8種類置いてあった日焼け止めのすべてにこの成分が配合されており、本当に驚きました。

なぜ、このような成分が日焼け止めに使われるの?美と環境配慮は両立しない?

こうした成分が使われる理由はいくつかありますね。

例えば、

  • 白浮きしない
  • 使用感が良い
  • 高い日焼け止め数値が出せる
  • 安く作れる
  • 安定した原料である
  • 日本では安全だと思っている、または、知っていて知らぬふり
  • これだけ普及している成分ですのですぐには対処が難しい化粧品業界の政治的な事情がある(笑)

でも、サンゴの白化だけではなく、私たちの身体にとっても大きなリスクがあるということも知っておかなければなりません。

日焼け止め=環境破壊ではない。環境配慮の日焼け止めは私たち人間にも優しい

日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤は、オーガニック&ナチュラルコスメでは使われません。

それは、サンゴの白化に影響するだけではなく、環境ホルモンの影響により、海の生態や私たちの身体にも影響があるからなのです。

ハワイ州で規制がかかる成分もそうで、私たちにとっては化粧品であっても「内分泌かく乱」という恐ろしい現状が身近に存在するわけなのです。

今あなたの持っている化粧品に、こうした成分は配合されていないでしょうか?

特に「メトキシケイヒ酸エチルへキシル」は、日焼け止めだけではなく、ネイルやファンデーション、パウダー類、口紅などさまざまなものに配合されています。

もし、ナチュラル風なメイク用品にこうした成分が書かれているなら、それは本物のオーガニック&ナチュラルコスメではありません。

いまだにオーガニックコスメは肌に優しいととらえている方が多いのですが、本当の意味は「人と環境に配慮されているもの」ということであり、だからこそ紫外線吸収剤の使用はNGとされています。

敏感な人のために作られているわけではなく、もっと深い意味で製品がつくられるのですね。

その結果私たちは、オーガニック化粧品を選ぶことで自然や身体を守ることができるのです。

この記事を書いたコンシェルジュ

小松和子/ナチュラルコスメプロデューサー

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