保湿効果のあるアロマを使ったスキンケア。乾燥肌におすすめの化粧水やクリームのレシピをご紹介。
2023.2.28
特に冬の時期は乾燥が激しく、今まで使っていたスキンケアではものたりないと感じる事もありますよね。
アロマというとどうしても香りの部分が注目されがちですが、自然素材の成分が凝集したオイルなので、美肌や乾燥肌をはじめ様々な面でアプローチしてくれる精油もあります。アロマを使ったスキンケアなら、香りを楽しみながらその時お肌が一番欲しい成分を取り入れる事が出来ますよ。
毎日使うスキンケアだからこそ、お肌に優しく、香りも良いアロマを使ったスキンケアを試してみませんか?
スキンケアにおすすめの精油
まずはスキンケアにおすすめの精油をタイプ別にご紹介します。
乾燥肌におすすめの精油
ローマンカモミール
リンゴに似た甘酸っぱい香り。抗アレルギー作用にアプローチすると言われており、優しく作用してくれるので、お肌の弱い方にもおすすめです。
真正ラベンダー
ココロが解けるようなフローラルの香り。万能精油とも呼ばれていますが、もちろん乾燥肌にもオススメです。皮膚の抗炎症効果にもアプローチすると言われています。
フランキンセンス
イエス・キリストが誕生したときに贈りものとして与えられたと言われる精油です。呼吸を深めてくれる香りは、市販の化粧品などにも使われる、上級者向け精油です。
美肌におすすめの精油
ローズオットー
気品ある芳醇な香りは「花の女王」と呼ばれています。エジプトのクレオパトラは美肌を保つために、バラ風呂を好んで用いていたそうです。お肌を整えてくれると言われています。
ゼラニウム
ローズのような華やかでフローラルな香りの中に、グリーンでほのかにスパイシーな温かみも感じる香りです。年齢を問わず、女性特有のゆらぎによる不調に寄り添ってくれます。
ネロリ
柑橘系の爽やかさとフローラルを兼ねそろえた香りの精油です。肌の新陳代謝を促進する効果や、細胞を活性化させる働きがあると言われています。ネロリは「天然の精神安定剤」とも呼ばれる程、高いリラックス効果もあるので、心身ともにココロ強い香りです。
天然の精神安定剤とも言われ、ミカン科の常緑樹であるビターオレンジの花から抽出される希少な精油
アロマを使ったスキンケアレシピ
ローション(化粧水)
スキンケアに欠かせないのが、お肌への水分補給。材料を混ぜていくだけで作れるので、初めてのアロマクラフトでも簡単に作る事が出来ますよ。
*用意するもの*
- 精製水 45mL
- 無水エタノール 5mL
- お好きな精油 3滴~5滴
- 50mLボトル容器
- ビーカー
- ガラス棒
*作り方*
①ビーカーに無水エタノール5mLを入れます。
②お好きな精油を3~5滴加えてよく混ぜます。
③精製水を45mL加えてよく混ぜます。
④ボトル容器に移してお使いください。
*注意点
- 使う前には容器をよく振ってください。
- 冷蔵庫保管して、防腐剤が入っていないので、2週間前後で使い切ってください。
美容オイル
乾燥肌の方は、水分と油分の両方を補う必要があります。ローションだけでは物足りないという方は、キャリアオイル(植物油)に精油をプラスした美容オイルをブースターや保湿美容液として使ってみるのはいかがですか?
*用意するもの*
- キャリアオイル50mL
- お好きな精油 10滴
- ビーカー
- ガラス棒
*作り方*
①ビーカーにキャリアオイル50mL計ります。
②お好きな精油を10滴加えてよく混ぜます。
キャリアオイルとは、ベースオイル・植物油とも呼ばれ、エッセンシャルオイル(精油)をお肌までまさしく、「キャリア(運ぶ)」ために、「キャリアオイル」と呼ばれています。
たくさんの種類があるキャリアオイルですが、化粧品やトリートメントによく使われるのがホホバオイルです。お肌の水分蒸発を防いで保湿するのにとてもおすすめのオイルです。
キャリアオイルには「未精製」「精製」とあり、「未精製」の方が植物の栄養分が多く残っていますが、酸化しやすいので、取り扱いには注意が必要です。「精製」は、酸化しにくいため、初心者の方でも取り扱いやすいですがキャリアオイルの植物の栄養も失われてしまいます。
スキンケア効果のある方にするのか、取り扱いがしやすい方にするのか。お肌の状態に合わせて選んでくださいね。
アロマクリーム
ローションだけだと、さっぱりしすぎるけど、オイルは重いと感じる方は、クリームタイプはいかがですか?
今回は『保湿の王様』と呼ばれるシアバターを使ったクリームレシピをご紹介します。
*用意するもの*
- シアバター 15g
- お好みの精油 2滴
- キャリアオイル 10mL
- 耐熱容器
- 蓋つき容器
- ガラス棒
*作り方*
①シアバターを耐熱容器に入れて、湯煎で溶かします。
②キャリアオイルを加えてよく混ぜます。
③湯煎からおろして、お好みの精油を加えてよく混ぜます。
④蓋つきの容器に移し替えます。
⑤常温に冷めたら、冷蔵庫に入れて冷やし固めます。
*冷蔵庫保存してください。
シアバターはシアの実から採れ人の皮脂とよく似た構造のオレイン酸やステアリン酸などの脂肪酸が主成分のため、肌馴染みがよく保湿に優れると評判です。
シアバターにも「未精製」のものと「精製」のものがあります。
「未精製」のものは、ビタミンやミネラルなどを含んだ状態で美肌効果に期待できますが、敏感肌の方には刺激を感じる事もあります。「精製」されると、不純物を取り除いてくれるので敏感肌の方でも使いやすくなりますが、ビタミンやミネラルも除去されてしまうので、美肌効果が薄くなってしまいます。
湯煎が面倒……という方におすすめなのがこちら。クリームベースにお好みの精油を混ぜるだけで簡単にアロマクリームが作れますよ。
植物由来成分を配合したクリームで、基材自体に香りは付いていないため、お好みの香りを楽しむ事が出来ます。
クリームベース10mLに対して、お好みの精油1滴加えるだけで、お手軽アロマフェイスクリームに。
よりしっとり感が欲しい方は、クリームベース9mL+お好みの精油1滴+キャリアオイル1mLを混ぜてお使いください。
アロマクラフトを楽しむポイントと注意点
アロマクラフトを楽しむためのポイントとして、まず「清潔」であることです。雑菌などで肌トラブルを避けるために、クラフト前にはしっかり手洗いを行い、使用するビーカーや容器などは、アルコール消毒をしておきましょう。
アロマクラフトにあると便利なアイテム
◇ビーカー◇
液体の基材を測るときに使用します。
また、耐熱のビーカーを選べばそのまま湯煎にかけることもできるので、1個あると便利です。
30~50mLのものが使いやすくおすすめです。
◇軽量スプーン◇
基材の計測に便利です。
◇はかり◇
基材の重さを測るときにあると便利です。料理用のコンパクトなものがおすすめです。
◇ガラス棒◇
複数の精油や基材と精油を混ぜるときに必要になります。割りばしでも代用できます。
アロマクラフトに必要な基材はどこで購入できるの?
今回紹介したアイテムは比較的手に入れやすく、精製水や無水エタノールは一般的なドラッグストアで購入が可能です。
また、シアバターやキャリアオイルはアロマテラピー関連商品を取り扱っている通販サイトなどで購入が可能ですよ。
購入される際は、アロマテラピー商品を専門に取り扱っているメーカーを選ぶようにしましょう!
まとめ
アロマクラフトはナチュラルな素材で作るので、成分としてはお肌に優しいコスメが出来ますが、全てのお肌の方に合うわけではないという点と濃度には気を付ける必要があります。肌トラブルが心配な方は、必ずパッチテストを行ってくださいね。
アロマクラフトなんて難しそう。と感じていた方も、「混ぜるだけでつくれちゃうの?」と簡単に作れる事に驚いたのではないでしょうか。
使いたい分だけ作れて、その時のお肌の状態に合わせてエッセンシャルオイル(精油)を選んだり、基材を選ぶのはお菓子作りをしている時のような楽しさがあります。
エッセンシャルオイル(精油)やキャリアオイルを知ると、どんどん作ってみたくなりますよ!ぜひお気に入りの1つを見つけて、アロマライフを楽しんでください。