コスメの正しい知識、どこまで持ってますか?ーコスメの事だけを知っていればいいわけではなかった(前編) – BEAUTY CONCIER
待望のオーガニック&ナチュラルに特化したスクールを立ち上げた小松和子さんと須長和美さんへのインタビュー後編です。前編の最後にお話しいただいた店舗についてのお話しに始まり、オーガニック&ナチュラルと私たちがどのように関わっていったら良いのか、一緒に考えていただきました!
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小松:実は今オーガニック&ナチュラルの販売店さんでも『勉強』に取り組むところが増えているんです。企業から、研修のご依頼をよくいただくようになりましたしね。。
●研修では各販売員さんのモチベーションは大きいですよね?
小松:そうなんです。
オーガニック&ナチュラルやコスメに興味がある人には熱心に聞いていただけますが、そうでない限り(ジョブローテーションもあるので)専門知識はなかなか頭に入りにくいのではないかと思います。でも、販売員を育てるために、企業といった大きな流れで取り組もうという意志が見受けられることは大切なことで、今後こうしたことがほかの店舗と差がつく結果となってくるのではないかしら。
オーガニック&ナチュラル、販売店はどう変わるべき?
●今の時代はモノがあふれている分、自分のブランドの世界観を表現してくれる”理想の販売店”を厳選しているメーカーが多く、販売店とメーカーのパワーバランスが変わってきている気がするのですが、いかがでしょう?
小松:(メーカーが良い商品を作るのを前提として)本当は販売店の教育を強化しないと物は回らないのに、現状はメーカーの協力待ちの販売店さんが多いのが現状。それでは遅れてしまう。販売店もまだまだできることがあると思っています。テスター管理や温度管理などをはじめとする、オーガニック&ナチュラルコスメに対する取り扱いから知識までしっかりと取り組んでいただき、店がお客様からの信頼を勝ち取るようになってほしい。。。そこが私たちの最終目的かな。
須長:店頭できちんとしたコンサルテーションができれば、メーカーだって『この店と取引したいな』になるし、お客様だって『聞きに行きたいな、買いに行きたいな、また行こう』になりますしね。
●そうですよね、正しい知識を持つことで、オーガニック&ナチュラルコスメに対するアプローチも変わってきますよね。
小松:ほんとにそうね。販売店にはこれから頑張ってほしいところです。
オーガニック&ナチュラルの魅力がきちんと伝わると、使ったら『何これ!』てなるし、もっといろいろと知りたくなる。それに上質なお客様は、きちんと説明できる質の良い店で必ずリピートする。
オーガニック&ナチュラルを授業に!
●ちなみにオーガニック&ナチュラルコスメは一般コスメと比較して、肌に対して何が違うのですか?
小松:いろいろありますが、例えば肌質。実は化粧品が作った肌質もあるんですよ。落ちにくいファンデ―ションを愛用すれば、それがよく落ちるクレンジングを使うことになる。すると洗いすぎ現象が起きて、その結果、本来の健康な肌質から次第に乾燥肌に変わってしまう…それを自分で気づいていない人が多いことに驚きです。
一方で、オーガニック&ナチュラルコスメは “肌の生理機能を阻害しない化粧品”であり、肌の健康を一番と考えます。だから肌の奥まで浸透するような強力なアプローチをするものではありません。
肌の角質層の保湿を高め、まるで腸の健康を保つ腸内フローラのように、肌の善玉常在菌が住みやすい環境を作り出すお手伝いをしてくれるのです。
まさに「肌を育てるコスメ」
そんな言葉がぴったりなものなんです。
●なるほど。雑誌やスマホで情報を見て商品先行になってしまう前に、中学生とか高校生とかに肌のことを知って欲しいですね!
小松:そうなの!肌の生理機能や健康肌を育てるケアとして、簡単でもコスメの知識を保健体育に入れて欲しい!
だいたい思春期の子たちは、ニキビなどのコンプレックスから化粧品に興味を持ち始めるけど、洗顔せっけんの選び方ひとつ変えるだけでニキビがおさまってきますからね。それに、日焼け止めに使われる紫外線吸収剤など、環境ホルモンの懸念がある成分を配合したものを若い人たちが使ってしまうのも心配です。
使っていいもの&悪いものを知ってもらいたいんですよね。
●化粧品に限らず、これって日本の教育にも関係しますよね。よくも悪くも与えられた情報を鵜呑みにしやすい、というか、、
須長:主体性を育てるというよりは、従うことや協調性を重要視しますからね。
●自分で見極める力はこれから必要ですね。
小松:はい。UVケア商品なんかは種類が増えてきているからこそ、正しい情報は必要ですよ。私自身、知りたいなと思った時、深くまで教えてくれるところがなくて、結局独学で知識をつけて自分で講座を開きました。紫外線と肌について2時間、日焼け止めについて2時間、合計4時間かけて教えていますよ。どうして日焼け止めが必要か、作られる構造など。
●これからお母さんになる方とかが正しい知識を持っていただけると嬉しいですね
小松:そうですね、お子さんのためにもぜひ!
気になる今後の展開は?
●今後の展開について、プロフェッショナルコースはどのように展開していくのでしょうか??
小松:予定では6日間コースです。月に1日、半年かけて一つ一つをしっかりと掘り下げ、受けた後にも勉強が必要だから、肌とオーガニック&ナチュラルコスメに関する様々なプロを呼んで、多くの方向けに聴講ができるようにと計画しています。
●プロフェッショナルコースはいつ頃スタート予定でしょうか?
小松:7月頃からスタート予定です。一般の方、サロネーゼ、美容師、美容家、メーカーさん… たくさんの人に受けて欲しいけど、特にはメーカーさんに受けて欲しい。作る側には絶対必要な知識だから!
●最後に、ビューティーコンシェルの『well-being』にちなんで、最近のウェルビーイングニュースを教えてください!
小松:せっけんにハマってます!せっけんの奥深さといったら…
手作りコスメは基本的に通常のコスメと比べ衛生面や安定性に欠ける部分があるので、自分ではあまり作りませんがせっけんは別!これは売られているものよりも手作りを使いたい。グリセリンたっぷりだから、ちゃんと汚れを溶かしながらも、しっとり感がずーっと残るんです。
もともとは飼い犬のために始めたんです。犬は人間より皮膚が薄いから乾燥しやすいし、プラスしてうちのワンちゃんは皮膚が弱いこともあって、一般のシャンプーや病院やサロンでもらうシャンプーを使うと翌日吐いちゃう。その結果クレイで洗ってたんですけど、下の子がクレイが大嫌いで何度か噛みつかれちゃって、どうしようかな〜、と思ってたところにせっけんに出会って。(せっけんで洗うと)本当に快適そうにしていますよ。
また洗浄は化粧品の根本のステップで、それを学ぶのはやはり奥深かったです。
●須長さんのニュースはなんでしょう?
須長:え〜!最近DIYをやりすぎて、肌と木肌が気になって仕方ないです。
一同:笑!
須長:木でできたものを見ると『何の木かしら』と気になります。木によって香りが違うのはもちろん、木肌も同じ種類の木でもちょっと違う。人間と同じですよ!
小松:できればキメの細かい木に育ちたいね。
須長:本当!生きるものの素晴らしさをDIYから学んでます。笑
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どこまででもコスメの話で広がっていけるお二人。話も面白いし、コスメや肌に対する視野が広がりました!
今後自分たちがどのようにしてコスメや環境と向き合うか、考えるためにも『知識』は必須ですし、言い換えれば、知識を身につけることで自分を守る武器にもなる。これだけの情報社会だからこそ『この人は信頼できる』と思う人との出逢いは貴重なものですね。
今回のインタビューをきっかけに、あらためてご自身の肌観やコスメ観を考えてみてはいかがでしょうか?
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