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ナチュラルコスメだから安心?一般コスメだから肌に悪い?ちゃんとしたことを知っておこうね!Vol.1

2017.4.30

ナチュラル志向が高まるにつれて、一般コスメばかりを悪者扱いし、オーガニック&ナチュラルコスメなら肌に優しいと思い込んでいる方が見受けられます。実際は、オーガニック&ナチュラルコスメの中にも刺激が強いものやアレルギーを引き起こすものもあります。今回は本当のオーガニックコスメの世界を2回に分けてお伝えしたいと思います。

最近、SNSでつながっている方が、一般コスメに使われる悪い成分の排除信仰をしている人に対して非難する投稿をしているのを見ました。

それを見て逆に気になったことがあったので、今回はこうした考えをお持ちの方にも知っていただきたいということで、改めてオーガニック&ナチュラルコスメの世界のことを書いてみたいと思います。

 

今まで何度かオーガニック&ナチュラルコスメの本当の意味のことを書かせていただいていますが、確かに添加される成分や、合成界面活性剤などすべて「悪」という偏った協会もこの世界にはありますし、化学合成成分を一つでも使用している製品は取り扱わないという、基準がよくわからない販売店も存在しています。

ナチュラル志向が高まり、手作りコスメをしている人も増えているのと、今は多くの人がSNSで発信して拡散しているし、その勢いはかなりのものになってきています。

それだけに一般コスメに使われる多くの添加成分を過剰に排除することが良いことだと思っている人たちがいるのは確か。

だから一般コスメに使われる成分の悪者扱いが過剰になるのも当然で、こうしたことを非難されるというのは何となくわかります。

本当のオーガニック&ナチュラルを知ってほしい

ハーブ オイル

実は、私は今年の1月にスクールを立ち上げました。

ホームページの製作が遅れておりまして、現在フェイスブックなどでつながっている人たちからお申し込みをいただいている状況ですが、どんなスクールを立ち上げたかというと…

  • 偏った考え方、解釈の取り違えをしてる方
  • ナチュラルコスメでもないのにナチュラル製品だと発信してしまう方
  • オーガニック&ナチュラルコスメを正しく知りたい方

に向けてしっかりと本当のオーガニック&ナチュラルを知っていただくために、そして正しい発信をしていただくためのスクールとなっております。

さらに、正しい選び方、組み合わせ方、使い方と、1年を通して肌に上手に使っていける使いこなし方を学んでいく内容です。

蓋を開けてみたら一般の方もちらほらいますが、意外にもアロマテラピスト、エステティシャン、サロン運営者、クレイやせっけん作りの講師、美容ライター、美容家、美容師、鍼灸師などなど、その道のプロの方が多くいらっしゃいます。

▼Natural Life&beauty School 
http://nl-bs.jp/

 

2017年1月オーガニック&ナチュラルコスメだけに特化したクラムスクールがついにスタート!

https://www.beauty-concier.com/articles/fXODl

オーガニック&ナチュラルコスメは人や環境に配慮した製品… 肌に優しいという直接的な意味ではありません

鏡金髪
 

オーガニックやナチュラルコスメを使い始めるとさまざまな情報を集めはじめ、経皮毒を知り、いろんな成分が怖くなって使えなくなってしまうという人がいます。

特に多く言われるのは界面活性剤や防腐剤、着色料、香料などでしょう。

さて、

これらを排除すれば安心だろうか…?果たして美しくなれるのだろうか…?

あなたはどう思いますか?

もちろん、これらの成分類にアレルギーがあれば考える必要もなく初めからNGですよね。

「じゃ使っても良いの?」
「肌に安心なの?」
「きれいになれるの?」

いえいえ、そういうことではないんです。

まず、使って良いかは利点や欠点を知った上で「使いたいか使いたくないか」自分で判断するところであるのと、肌の生理機能に合わせて使えなければ、不安な成分を取り除くだけではスキンケアは出来ません。

だからよく聞くのは、いろんな成分が怖くなり、スキンケアは芳香蒸留水とオイルだけつかっているという人。

でもそれで乾燥を感じているなら、それは肌に合わせてケアができていないことになります。

不安な成分を除くだけではなく、保湿のバランスなどの知識がなければケアは出来るはずがないのです。

オーガニック&ナチュラルだから安全は間違い。オーガニック&ナチュラルコスメにも改善すべき点がたくさんある

ピンクの花

 

ただ、私たちオーガニックやナチュラルの世界では、化粧品の成分に関しては人や環境に配慮出来るかどうかでジャッジがかかります。

例えば「使われている成分が日本の化粧品の業界では安全性の高い成分です。」と言われていても、ヨーロッパの環境ホルモンリストにのせられていたり、生分解しない成分であれば、人や環境に配慮していない成分とみなされます。

また、ナノ成分やナノ技術など、人の身体に取り込みやすいものへのリスクは安全性が確立されていないわけで、「安全です」という保障は長く使った場合や他の製品との相性、購入者の使い方など想定外な事故も考えられますから確実に安全なものではなく、オーガニックコスメでは使用禁止なのです。

カネボウの白斑の原因となったロドデノールのような成分、安全性が確立されていない未知の成分をどんどん作リ、肌の奥まで浸透させていこうとする今の化粧品業界は本当に大丈夫だろうかと心配になります。

かたや、オーガニック&ナチュラルコスメに使われる天然成分でも、かなり強い刺激成分はたくさんあります。肌にはというと、確かに強すぎて人によっては使えない製品もあるほど。

また洗浄が得意な石けんを乳化に使いクリームとして売っているものや、防腐なども天然成分や食品に使われる防腐剤でまかなうため、腐敗、酸化への安全性、成分の刺激性などを指摘する化粧品専門家もいます。

これに関してはメーカー自身が流通をどこまで大きくさせたいかで考えていかねばならないところでもあります。

たくさんのお店に販売したいなら防腐剤はしっかり入れなければ製品の安全性は確保できないでしょう。

逆に防腐をあまり使いたくなければお客様に直接手渡せる方法で販売しなければならないと思います。

オーガニック、ナチュラルコスメ業界も多くの改善点があるのは確かですね。

次回も引き続き一般コスメとオーガニック&ナチュラルコスメの白と黒、お話していきたいと思います。

この記事を書いたコンシェルジュ

小松和子/ナチュラルコスメプロデューサー