ただ、私たちオーガニックやナチュラルの世界では、化粧品の成分に関しては人や環境に配慮出来るかどうかでジャッジがかかります。
例えば「使われている成分が日本の化粧品の業界では安全性の高い成分です。」と言われていても、ヨーロッパの環境ホルモンリストにのせられていたり、生分解しない成分であれば、人や環境に配慮していない成分とみなされます。
また、ナノ成分やナノ技術など、人の身体に取り込みやすいものへのリスクは安全性が確立されていないわけで、「安全です」という保障は長く使った場合や他の製品との相性、購入者の使い方など想定外な事故も考えられますから確実に安全なものではなく、オーガニックコスメでは使用禁止なのです。
カネボウの白斑の原因となったロドデノールのような成分、安全性が確立されていない未知の成分をどんどん作リ、肌の奥まで浸透させていこうとする今の化粧品業界は本当に大丈夫だろうかと心配になります。
かたや、オーガニック&ナチュラルコスメに使われる天然成分でも、かなり強い刺激成分はたくさんあります。肌にはというと、確かに強すぎて人によっては使えない製品もあるほど。
また洗浄が得意な石けんを乳化に使いクリームとして売っているものや、防腐なども天然成分や食品に使われる防腐剤でまかなうため、腐敗、酸化への安全性、成分の刺激性などを指摘する化粧品専門家もいます。
これに関してはメーカー自身が流通をどこまで大きくさせたいかで考えていかねばならないところでもあります。
たくさんのお店に販売したいなら防腐剤はしっかり入れなければ製品の安全性は確保できないでしょう。
逆に防腐をあまり使いたくなければお客様に直接手渡せる方法で販売しなければならないと思います。
オーガニック、ナチュラルコスメ業界も多くの改善点があるのは確かですね。
次回も引き続き一般コスメとオーガニック&ナチュラルコスメの白と黒、お話していきたいと思います。